矯正すべきなのか?
個人的な意見としては、『 無理な矯正はすべきでない 』 です。
これは、私自身も親から矯正されたときに、ものすごくストレスを感じていたからです。
大人でも、利き手でない手を使うのは、すごくストレスを感じませんか?
それが子どもであったら、どれほどのストレスを感じるでしょうか。
上手くできない、左手を使ったら怒られる、様々なストレスを感じ、吃音になってしまう例もあります。
有名なところでは、イギリス国王のジョージ6世。
ジョージ6世の吃音は、映画にもなっていましたよね。
大事なのは、『 矯正 』 が 『 強制 』 であってはならないということです。
何としても字だけは、お箸だけは、といった場合は、よほど上手にやらなくてはいけません。
例えば、ゲーム的な遊びのようにするといった工夫が必要です。
しかし、まだまだ日本では、『 左利きは、治すべき 』 『 親の躾がなっていない 』
『 マナーの問題 』 といった考えが多いように思います。
特に年配の方に多いのではないでしょうか?
(そもそも、治すといった言葉もおかしいのですが・・・。)
私も、バイトをしていた時に領収書を書いていたときに、お客さんのおばあさんから、
『親から治してもらわなかったの?』 と言われたことがありました。
今の時代においても、まだまだ左利き差別が色濃く残っているように思います。
『 矯正 』 に対する悪影響を、知らない人が多いことも要因の一つではないでしょうか。
吃音になったり、かんしゃくを起こしたり、子どもの頃の 『 矯正 』 によるストレスが原因で
大人になってから様々な神経障害が出た人もいます。
矯正による悪影響を、しっかりと知ることが必要です。
左手であっても、綺麗にお箸をもてる、ペンを正しく持って書くといった方が、
マナーに沿っており美しいことではないかと思います。